朱金の翼 紺碧の炎

空を見上げる者は、もう、存在しない
かつてヒトに希望を与えたソラは
絶望を与え、命を奪う、死神と成り果てる

「復讐してやる」
金の髪をなびかせて、娘が艶やかに笑った
「仇を討つ力はここにある」
少年は告げられて、絶望に染められた眼差しを上げた
終末に待つは、再生か、破滅か


本編
「朱金の…翼…」 「うそだ、……こんなの、嘘だ…」
「折角……あいつがあそこにいるってのにっ!」
「フィラーラを殺してしまえばいいのよ」
「人々を虐げる存在であるレゼン=フレスタ」
「わたしたち、幸せになるのよ。絶対に」
「立っている者は逃亡と見なし敵もろとも討ち取る」
「良かった。死んでなかった」
「軍を放棄すると思っているのか?」
「……つぅ!」
「じゃあ将軍、前祝いしていいですか?」
「作られた退廃的な美しさを」
「い……やだ……!!」
「こんな所に入る手段よく知ってたわね!」
「お前に私が殺せるのか?」
「もう! 人のこと笑い殺す気?」
「何があったの!空が赤い。なのに地表は静かよ」
「いま、何といった? お前」
「勝手に死を選んだ奴を笑い飛ばしたいだろう?」
「この光が、世界を、包むのなら……」

番外編
本編開始前の一時。朱色の翼
シャラシャーンにて。エリクルとフィラーラ。



Copyright Minato Takehara Written by Japanese only.


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